生きることが答え

色々な心の動きとともに、
沢山の出来事を与えてくれたちよこさんですが、
一区切りの答えを出す時が来ました。
2日前の夜、ちよこさんは手首を切りました。
あの状況では命がなくなっていても不思議ではありませんでしたが、
その後ちよこさんに、「何か見てきませんでしたか?」と聞いたら、
「何も見てきませんでした」と答えました。
ということは、まだ死ぬ時ではないということです。
ちよこさんにとって今生きることが答えということです。

ちよこさんはいつも「死にたい、死にたい」と言っていて、
そういった心を改めるということで、縁があってここへ来ました。
色々と話し合ってきましたが、
なかなかその心を抑えきれず、とうとう事が起こってしまいました。

ちよこさんは、「もう生きている意味がない、
生きていることが辛い」と言って死のうとしました。
生きている人にとっては最後の手段です。
皆でちよこさんがそういう心を持たないように、
「生きている意味をしっかりと捉えて、命を大切に生きていきましょう」とずっと伝えてきました。

手首を切るというのは軽い場合もあるのですが、
ちよこさんの場合はとても重いやり方で、
手首の4本ある筋が4本とも切れていました。
手術で3本はつないでもらったのですが、
元のように動かすのはなかなか難しいようです。

昨日の朝、ちよこさんが発見された時、
血の量からいっても普通だったら絶対生きていないだろうと思いました。
沢山の出血があったから顔色も白かったし、
顔を触ったら冷たくて、呼吸もしているように見えませんでした。
「これは手遅れなんだろうか」と思って、「ちよこさん」と呼んだら、
ふっと目を覚まして、「いつまでたっても息が切れないんです」と言いました。

その後すぐ救急車で病院に運ばれ、無事手術が終わった後、
病院から戻ってきてちよこさんはこう言いました。
「飢餓や戦争で苦しんでいる人と比べたら、私は恵まれているんですよね。
だけど、どんなにそういう人と比べて私が恵まれていると言われても、
私の心は辛くて仕方がないんです」と。

徳島に住んでいる息子さんがかけつけて下さり、
ちよこさんの希望で、今後は娘さんのいる兵庫の病院にしばらくいることになりました。
娘さんは、「ありがとうございました。お世話になりました」と電話で言っていました。
「よかったらこれからも経過を教えて下さい」と伝えましたら、
「また報告させてもらいます」と言っていました。

ちよこさんのように死ぬことばかりを考え
不幸な状態になっている人が今、日本中に沢山います。
私たちでも心の持ち方をちょっと間違うと、
自分が楽な方へ、都合のいい方へ行こうとします。
そうすると、自分にとって本当にいいことではなく、
悪いことでもいいことだと思って行ってしまうことがあります。

「あれも欲しい、これも欲しい」と言って欲しいばかりになってしまうと、
そういうものに依存してしまったり、
欲しいからとそのことばかり考えてしまうと、
色々なことが大切なのに考え方のバランスが失われてしまいます。
普通の家庭や色々なところで、そういったことが起きています。

日本中で毎年3万数千人という人が自殺すると言われています。
実際には10万人とも言われています。
ここで大切なことは、冷静に正しい判断をするということです。
相手の側からも自分の側からも観て、
そうやって色々な側から観ると、
何が大切なのかを正しく捉えることが出来ます。

それが失われてしまうと不幸な人をつくってしまいます。
ちよこさんはこう言うんです。
「娘はとても良い子です。この娘が苦しむことが一番不幸です」と。
しかし、その娘さんが一番苦しむことを選んでしまいました。
これがバランスを欠いた心の持ち方です。

僕は最近、「世の中にこういう人は沢山いる。
これから、自殺者をなくす活動をしていきたい」と言ってきました。
ちよこさんと同室だったみかちゃんは、今回の出来事をこう振り返りました。

「いさどんが『60歳になったら自殺者をなくす活動をしたい』と言っていたことが
今まであまりピンと来ていなかったけれど、
今回のことで、『こういうことか』と思いました。
この前ちよこさんが『帰りたい』と言って、
いさどんが『ダメはダメ』と言っていた時にも、
皆の意識が一つになったのだけれど、
今回の出来事を目の当たりにして、
さらに皆の意識が一つになったように感じました。

自殺願望が本気である人は中途半端な想いでは預かれない。
だからこそ、そこで怖気つくんじゃなくて、
本気でやらないといけないという覚悟が出来ました。

死んでいく人を食い止めるという単純なことではなく、
人は誰でも死ぬものです。
しかし、死に方は選ばなければと思っています。
死んでいく時に自分の魂の色々を理解して、
いい死に方をしていければと思います。
あの状況では死んでもおかしくなかったちよこさんが、
今生きているということは本当に神業と思っています。
ちよこさんは、私たちに沢山の学びを与えてくれました。」

僕もちよこさんには、
これからの大切なことを自覚させてもらったと思っています。
世の中には前に進んでも後ろに戻っても
辛い人生を歩んでいかなければならない人が沢山います。
それを本当に何とかしたいと改めて思いました。
そういう人たちが救われる社会をつくりたいと心から思っています。

私たちはこの世界で色々な現象に出会いますが、
その出来事の捉え方によっては、狭く行き詰ってしまうことにもなります。
他方、捉え方によっては、
新しい方向を見出し希望にもつながるものです。

人生は心の旅でもあります。
色々な出来事と出会いながら、
一人一人自分らしく成長の旅を歩んでいくことが大切だと捉えています。
一つ一つの出来事をプロセスと捉え、
この世界の奥にある善意を信じて歩んでいきたいと思っています。


「生きることが答え」への8件のフィードバック

  1. 木の花で頂いた教えの一つ「神様の善意を信じて前へ」を思いました。

    「神様がいるなら何故この世に悲劇が繰り返されるのだろう」の問いかけに今まで魂で明確に答えられなかったけど、今度の事で答えを頂いた気がします。

    違う展開もあったと思う。他の筋書きもあったと思います。
    けどこれを糧として歩みを続けるのが答えと受け取りました。

    ありがとうございました。

  2. 抑圧や内省は精神の真の成長を生みません。
    飽くまでも、人はそのひとなりに必要な経験を自発的に取り組む必要があります。
    一見、意味の無いような、不幸を呼び込むように見える志向にも深い重要性があります。
    今回のことを、もっと深い意味で受け取ってみてはいかがでしょうか。
    枠を広げる好機だと思います。

    もし、自殺者を救いたい愛があるなら
    説教より、あるがままに耳を傾ける、受け取る姿勢に重きを置いてはいかがでしょうか。
    インディゴチルドレンなどの文献も役に立つように思います。
    http://homepage1.nifty.com/angels_garden/indigo.htm

  3. この春は、私の勤めているお店にも、精神的に不安定な方や、体調のすぐれない方が
    多く来店されるようになりました。
    先の見えない世の中や実生活の不安や、会社でのストレスなどが重なったりと、
    精神的にも肉体的にも病まれる方が本当に多いです。
    微力の為、お話をうかがってあげるくらいの事しかできないので、
    毎日、おやじの館を読ませていただき、本当に色々と勉強させていただいています。

    私も学生時代に、軽い鬱になったこともありました。
    会社生活の中でも同僚が鬱になり、出勤できなくなってしまったこともありました。
    また、幼少時代、仲良くしていた同い年で同性のいとこを23才の時、鬱からの自殺で亡くした時は
    本当にショックでした。お通夜での彼女の顔は今でも忘れられません。
    病院の屋上からの飛び降り自殺でした。

    ほんのささいな事から、負のスパイラルにはまってしまい、誰でも、鬱になる可能性はあります。

    鬱での自殺は、今の自分から逃れたいという逃避願望だけでなく、
    自分が悪いということも良くわかっていて、人に迷惑をかける、
    自分という悪い人間がこの世に存在してはいけないという、罪悪感と自己否定が
    奥底に深くできあがっているように思います。

    まずはそれを和らげてあげられたらと思いますが・・・・。
    日々、お客様に対して、本当に私自身も、もっと勉強し、理解してあげれたらと思います。

    これからもおやじの館で勉強させていただきます。
    また、ファミリーにも遊びに行きたいです!
    ありがとうございました。

  4. …世間の眼で見て、負になることなのに。
    あるがままに伝えるという事が、すごいなぁと思います。
    達観…なのかなぁ。
     あるがままを、素直にやっているけれど、なにか?という自信が伝わりますね^^
    その、あるがままということの、気づきを広げたいです。
    …今のところ何もできませんが、木の花の信仰者です。

  5. 木の花の活動はいつも素晴らしいと思い拝見させて頂いております。
    ただ、今回に関しては思う所もありコメントさせて頂きます。

    ちよこさんの今回の件で「木の花では力不足(現時点では)」と感じたからです。
    ちよこさんの様な方とダブル人たちがいます。それは「新興宗教などで洗脳された人達」です。
    そういう方も団体から引き戻されて説得されますが、戻ったり精神をおかしくするケースがあります。頭(顕在意識)ではちよこさんの様に善悪や良し悪しが分かっていてもです。説得の通用しない人たちです。こう言う方の洗脳を解くには専門家が必要です。気持ちだけではどうしようも出来ない事です。
    ちよこさんも似ています。このような重度の方をケアするのは潜在意識レベルを変える事の出来る人がいると思います。皆さんの愛ある言葉もちよこさんの潜在意識を変えるまで至らなかった事は受け入れた方が良いと思います。

    木の花にはちょっとしたカウンセラーよりも冴えた視点やアドバイスが出来る方が何人かおられます。伺った時に見ていて「すごいな~」と正直に思いました。だから一般的な鬱の方などなら今までの状態でも充分でしょう。多くの人が今後も立ち直って行かれると思います。

    それを知っていても、ちよこさんの様な方は「今の木の花では難しい」と思います。カウンセラーが出来るほどの視点の高い方が全員なら別ですが、一部の方です。そういう方が四六時中側にいる事も出来ないでしょう。

    木の花で今後彼女の様な方を受け入れる覚悟がおありなら、メンバーの誰かが心理カウンセリング的な事、潜在意識、をしっかり学んでいく必要があると思います。

  6. 真剣に何かを伝えて行く過程には、時に予想外のことが本当に多くおきます。
    でもそれはまだ私が相手の反応を、態度を、予想しているんだなぁと思ったりします。
    いつもいつも、その時を見てそれだけをみて、相手を考えて行ければいいのにと思います。
    私は幸か不幸か、まだこういった自殺を考えている様な方に会いません。
    それはまだ力量がないからきっと与えられない。
    木の花はそういった人たちを愛ある道へ一緒に歩める力があるからこそ
    そういう出会いがある。そういう人たちがここにいるということが、いつも私の心の光です。

  7. ちよこさん
    私ちよこさんが生きていてくれて嬉しいです。

    私自身、死にたい、そういう気持ちでガタガタ震えながら、この何日か生きていて、
    ちよこさんが浮かんでました。

    私は身体も病気ですが、心の深くもとてもバランスを欠いていて、
    死にたいという念がでない日はありません。
    薬やいろんなものに手がでそうになるときもあります。
    小さい頃は薬を飲みすぎて、元々弱い身体も痛めました。

    前と違うのは、客観的に自身をみていくこと、だけです。
    死というものに向かいたい自分の気持ちを裏も表もなく理解することだけです。
    この状態がどれだけ長く続こうとも明日よくなろうとも、とてつもない衝動も重さも辛さも苦しさも
    ただ真に理解してあげたいな、そんな気持ちでずっといます。

    ちよこさん、生きていてくれて嬉しい。
    私、ちよこさんが生きていてくれてうれしいです。
    ここからちよこさんをお祈りしています。
    大好きです
    すごいちよこさん、以前薬飲んでも、ふらふらしなかった、血が流れても息をしていてくれた。
    ちよこさんは生きている。
    私は嬉しいです。

  8. ついさっき、言葉がおりてきたので率直に伝えます。
    いさどん、貴方の能力は人を惹き付け、動かすものです。
    能力をとらえ違えて、増長することのないように。
    神様は貴方を信じて、たくさんの優しい心をもった使者を送ってくれている筈です。
    いさどんに必要なのは、その声を受け取る姿勢です。
    いさどんには完遂すべき大事な使命があるのだから
    どうか、悪魔のお告げに振り回されないでください。
    神様がついているのだから、きっとできます。
    信じています。

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