85%の脳が新しい時代の扉を開く

いさどん:
今、多くの人が本物を探し求めている。世の中には中途半端が横行していて、その程度のものを求めている者はそれでいいのだろう。しかし、本当に妥協しない本物を探している人たちは、ここに出会わなければいけない。

今日相談に来た親子には、3時間も話をした。親は息子のことを心配していたけれど、その心配がどこから来るのかを紐解いていくと、実は何も心配する必要がないことがわかった。親は自分を変えなければいけないことを伝えられ、息子は息子で親の心を理解し、自分が本当に活かされていくためには自分を変えなければいけないことを伝えられ、本当に二人は目からウロコという感じだった。
もっともらしいことを言ってたくさんの人を感動させることは、講演でもコンサートでもできる。けれど、特定の人間に対してその人の魂に特化した目覚めを与えられる場所は、そうはない。僕は忙しかったので面談を1時間くらいで済まそうと思っていたのが、結果的に2時から5時まで話すことになった。「ああ、時間を惜しんではいけない、こんなに大切な場所があるのだから」と思った。
そんな時、本当に大切な、他に代えられない生き方をしているといつも思っている。本物を探し求めている人がその匂いを感じ取れるような発信の仕方をしていくことが、これから我々に必要になってくる。その匂いを感じる力は直感なんだよ。そしてその人たちの心に響くためには、ここのみんなが本当にこの生き方が大切なんだということを心から感じて、日々生活していくことだよ。

ともこ:
この生き方がどれだけ大切かということについて、まだまだ私たち自身のわかり方が弱いのかもしれない。

いさどん:
そこなんだよ。

ともこ:
ここで育った子どもたちと一緒だね。ここの中にいると逆にその価値がわからなくて、外から来た人の方が「わあ、これだー!」と熱心に求める感じがする。

いさどん:
子どもたちはこれから社会に出ていろいろなものに出会って、その価値を理解していくだろう。大人のメンバーは社会での経験も積んで自らの意志でこの生き方を選んだのだから、その自覚ができるだけの下地はすでにあるはずなんだよ。
今日はなぜ3時間も話したかというと、向こうがそれだけのものを引き出したからだよ。僕はいつでも、相手の器に合わせてしか話せない。

ともこ:
逆に、ここのメンバーの方が学ぶことに対して受け身の姿勢になっているのかも。

いさどん:
現代の人間は脳全体の15%以下しか使っていないと言うでしょう。今のみんなは、日頃使っている脳の中だけで理解しようとして、残りの脳を使わずに良しとしている状態なんだよ。
僕は、何かを質問されてそれに答えようとすると、内容によってはいろいろなことが付け加えられて新しいバージョンで話すことになり、新しい脳が使われていくことがある。だけどみんなには、そういうことがなかなか起きない。普段と違うことをやってみんなで考えた結果、使われていなかった部分が活性化されていくような世界になるといいのだけれど、やっぱり多くの人は口を開けて待っている状態で、誰かがやってくれるだろうという感じなんだよ。

ともこ:
この場に満たされているのかな。

いさどん:
そうだね。すごくいい環境だからね。とても豊かで何も不安がないから、なかのんがいくら決算報告をしようが「へえ~」と言っているだけで何も考えなくていい。

ともこ:
すごい矛盾が発生するんだね。安心な世界を創ろうとして、でもその安心の世界にいるとボケてくる。

いさどん:
安心の世界を得られているということは、安心だからこそ、新たな世界へエネルギーを向けて探求していけることにもなるんだよ。それが安心の世界に浸ると、新しいところに向かうのではなく、そこに安楽を見つけてそれでいいんだとボケてしまう。生きるということは常に活性し続けることだよ。

ともこ:
そこがあまりよくわかっていないんだと思う。安心の世界にいても、さらにもっと先に未知の世界があるんだということを知ると、ボケてる場合じゃなくなるのかな。

いさどん:
みんな先があるとは思っている。だからここに集っているわけだよ。しかし、それを人からもらおうと思っているんだ。それは自分から湧き出てきてもいいものなのに、そこを考えない。この先があるだろうと、誰かの後について行ってる状態なんだよ。

今日相談に来た親子は、摂食障害を治すための施設に娘さんを預けているそうだよ。やっていることはここと似たような感じだから、病気を治すためならどちらに行ってもいいと思う。しかし、世界観の大きさで言うと、ここは異次元だね。それは別世界のものであり、その別世界に出会えるチャンスと、単なる病気の改善とは全く異質なものなんだよ。
だけど人によっては、ただ病気を治すという目的が果たせればどちらでもいいわけだ。つまり、人間が目的を果たすということは、自分の考えている範疇の答えが欲しいということ。それは学校で勉強をして資格を取るとか、卒業してふさわしい就職先を探すとかいうのと同じことなんだよ。

しかし、本来人間が学習するということは、自分の枠を越えて成長していくこと、つまり、自分が今まで持っていた概念が壊れて新しい概念に変わっていくことなんだよ。自分の概念の範囲内の目的を達成するためにやるのは本当の学習ではなく、現在の自分を守ろうとする知識の学習であって、本来の学習とは、智慧が湧き出てきて、自らの枠を越えた新しい世界がもたらされること。智慧の学習でも高いレベルと低いレベルがあって、当たり前の社会のニーズに応えていくレベルから、高次元世界を体感するようなレベルまであるんだよ。
21世紀は、1000年から2000年の10世紀が終わり、新しい1000年単位の価値観が湧き出してくる智慧の時代に入った。そういったことを実感して、そこに対応する脳を使う。今までの意識レベルでは使っていなかった脳があるんだよ。だから、21世紀は脳の時代。今まで休んでいた部分を使うようになれば、そこがちゃんと働くようになる。その部分は使わないでこの為にとってあったのだから。

ともこ:
それが自分の中にいっぱいあるんだ、という感じは、すごくする。

いさどん:
それをみんなが使うようになれば、みんないさどん的になる。いさどんになるのではなくて、いさどん的脳の使い方になる。

ともこ:
おもしろい!みんないさどん的だけどいさどんではないから、全然違う個性が発揮されることになる。すごいことになるね(笑)。

いさどん:
そうしたら、新しい発想がいっぱい生まれてくるよ。もっと縛られない、自由な発想が生まれてくる世界が広がる。それってわくわくしない?

ともこ:
するする。そうすると、うちの自然療法プログラムはただのケアプログラムじゃないんだね。病気が治るということもそうだけど、全然違う世界に出会うことになる。

いさどん:
体の病気もそうだけれど、特に精神的な病気は、人の本当の使い道が間違っているから起きるのだと思う。例えばオウム真理教は犯罪を犯したけれど、彼らがなぜそうなったのかと言ったら、社会がその人たちにに正しい使い道を提示できなかったからだよ。しかし本来、どんな人でも、その人にふさわしく活かされる場所があるはずなんだよ。それがそうなるためには、本人がそのことに気付くと同時に、社会にそのポジションを与えるだけの余裕があるかどうかの、双方の条件が必要になってくる。

ともこ:
それは、脳の15%しか使っていないということときっと関わってくるんだよね。

いさどん:
15%の狭い世界で考えていては不可能だったことが、もっと多様な脳を使うことで可能になっていく。しかし、一人がそういった発想になって伝えたところで、それを取り巻く社会や家族がそうならないことにはどうしようもない。

ともこ:
難しいね。

いさどん:
難しいけれど、それを少しずつ浸透させていく為にも、ここの歩みが見本となることがまず必要なのではないかな。
今ここでは、これまでわからなかった様々なことがどんどん解き明かされているでしょう。新しい何かに出会うと、それは新しい何かであると同時に今まであったものにつぎ足されていき、世界が広がっていく。それは天と共同作業をしているということであり、天との共同作業である限り、時代や世の中の動きと我々は連動しているということなんだよ。そしてこうして解き明かされていくということは、時代の扉を開いていることでもある。その自覚が必要なんだよ。
それは、世界に対してとても大事な仕事をしていることになる。その自覚があるかどうか。その自覚があったら、揺るぎなく生きることができるよ。常に時代の先端で扉を開けている自覚があると、人は時代に流されなくなる。

ともこ:
それがわかると、揺るぎなくなるし、楽しいし、安定した中にいてもボケないね。
私ね、自分がモドキだってことを忘れないようにしてる。自分にとらわれている限り、立場が変われば自分を正当化しようとしていつでもここを攻撃する側になるってことを、忘れないようにしてるんだ。

いさどん:
モドキであることを忘れると、自分の中のモドキが蘇ってきても、それでいいことになるからね。だから常に自己チェックが大切なんだよ。
自分を美しい心にしようと思ったら、まず自分がどういったものであるか、自分の素性を理解する。そこでは自らに対する欲目があってはいけない。客観的な目線で自分を捉える。もしくは他者の目線を借りて自らを捉える。そして、客観的かつ冷静な判断のもとに、自らを分析して、不要なものは取り去り、不足のものは足していく作業がいるわけだよ。
そういった覚悟が今の人にはない。ノーチェックの状態で、自分から見える景色や、それに反応する自分の感情で生きてるだけの人がほとんどだよ。何かを社会的に成し遂げたような、いわばこの世界で優秀とされるような人は余計にそういった傾向がある。そして、自分を所有するばかりで、その大事なポイントに気付かない。そういった人は、本当に綺麗にはなれない。

ともこ:
でもそういう人たちも、自分は変わりたいとか、変わらなくてはいけないって言ってたりするよね。

いさどん:
そう。ではどう変わりたいのかと言うと、自分の心が許せる範囲内で変わりたいんだよ。それでは変わらないのと同じで、変わりたいモドキというか、変わりたい症候群みたいなものになる。

ともこ:
本当に「変わる」ということの意味がわからないんだね。

いさどん:
わかってないね。変わるということの意味を勘違いしている。何か、理屈や知識を身につけて、今までと違うことを言って、「変わった」と思っている。

ともこ:
せめて、使ってない脳があるってことを意識できるといいんだけどね。
自分の中に眠っている85%の脳を起こしたら、その分、時代の扉が開かれることになる。

いさどん:
眠っている・・・か。確かに目覚めるという意味では、眠っているとも言える。ただ、それは「使っていなかった脳を使っていく」とも言える。本当は、使われていない85%の脳はいつでも起きていて、使われるのを待ってるんだよ。「自分の方に意識を向けろー!」と言っているのだけど、今の人はその手前の15%までしか意識が行っていない。
「寝ているのを起こす」と言うと、その脳はそんなに欲求していないみたいでしょう。だけど実際は脳は起きていて、こっちを向け、こっちを向けと言っている。だから人の意識がそちらを向くと、脳は「やっと来たか!」と言うんだよ。

ともこ:
おもしろいね!(笑)

いさどん:
それが目からウロコの世界だよ。もしも脳が寝ていたら、人の意識がそちらに向いた時に寝ぼけまなこで「はあ、来たの。じゃあ起きるか」という感じでしょ。それでは目からウロコにならないじゃない。だから、脳は起きていて、ギンギンしながら人間の意識がそちらへ向くのを待ってるんだよ。つまり、脳の方が先に時代と連動していて、天とつながっているんだよ。あとは人間の意識がそこへ向くかどうかだ。
言葉は言霊だから正確に表現するのが大切だよ。脳は眠っているのではなく、起きて待っている。そこに意識が向くということは、三次元思考になるということだよ。そこから四次元、高次元思考につながっていく。

ともこ:
いさどんにとっては、ものごとを三次元的、四次元的に捉えるのが普通になってるかもしれないけど、私たちはまだまだ、こういった話を聞く時も自分の二次元的な思考の枠の中で聞いてるよね。それが染み付いちゃってる。

いさどん:
そういった人は、人から「聞く」だけという状態になっているんだよ。僕は聞いて、「調べる」というふうにしている。つまり、まず相手が何を言っているのかを聞きながら、その背景にある人格や環境など、今現在相手が言っていることの奥にある原因を探っていく。そして相手の話に答える時には、その人自身が自分の言葉の背景にあるものに気付くように話をしていく。それは相手が聞きたいと思っていることや、こういった答えが返ってくるだろうと予測していることを超えた話になるわけだよ。
そうすると、相手はある意味自分の考えを否定されることにもなる。否定された上で、「その話はこのように解釈できるんだよ」と別の視点が提供される。すると、その人が今まで考えてきたこととは違う捉え方が観えてくる。それはその人本人よりも、話を聞いただけのこちらの方がよく理解しているという状態でもある。それが次元が違うということ。それを受け取ってもらえれば、その人の意識転換の役に立ったことになる。

ともこ:
それは、いさどんだったら相手より高い次元にいるからそういう捉え方ができるけど、そうでない人が高い次元で話を聞くにはどうしたらいいのかな。

いさどん:
それは「髙い」ではなくて、「広い」と言った方がいい。幅を広く捉えて聞くことだよ。今の例えで言うと、相手がついて来られる範囲で「あなたの今言っていることはここまでの解釈での見方であり、その背景にこういったものがあることが観えますよ」と伝えて、「ああ、そういうことか。では、このように受け取ればいいのですね」と感謝するというように、相手が受け取る話になる。それは思考範囲が「広く」なると、自然になっていく。
「高い」というのは、それをさらに宇宙視点で観て、我々はそこから何を得てどのように進化していくべきなのかや、その事を通してこの世界の仕組みを紐解いていく、ということだよ。

しかしまだ、そういった視点を持てない人間の姿があって、人間はなぜまだこのような状態にいるのかの思考の機会を与えられている。そして、それを今後どうしていったらいいのか。その道筋を与えているものがいるはずで、それはどういった存在なのかという話になっていく。それがこの世界の存在する意味でもあり、今考えているようなことはどこで起きているかといったら、我々の存在する宇宙空間で起きている。そこと我々は本来連動しているはずで、宇宙全体はこのことを通して我々に何を伝えているのか、我々に関係なく宇宙は何をしようとしているのか、というように、いくらでも世界は広がる。

そんな、普通の人が考えないようなことを僕は考えているわけだ。そこで、人と話をする時はどこまで伝えたらこの人にはちょうどいいかなと考えて、伝えているんだよ。

ともこ:
でもきっと、自分の枠より広くて高い話を誰もが聞けるはずなんだよね。

いさどん:
聞けるよ。意識をフリーにしたら聞ける。
それを「わからない」と言って否定するのは、日頃から自分の解釈できる範囲内だけで思考していて、そこに自分を閉じ込めているからさ。その枠を壊せる人は、火事場の馬鹿力と同じように、普段では考えられないような能力が発揮されるんだよ。脳の15%しか使っていないとしたら、その自分の常識の枠を壊してやれば、いつでも85%の方を使い出すことができる。

それを、自らの意志で進んで壊せるかどうかだ。
  
 


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