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ブッダの精神を心の柱として生きる~世界土壌デーを迎えて

今月、タイの僧侶であるプラ・サンコン氏からの招待を受けて、いさどん、みちよちゃん、ようこちゃんの3人が、同氏が運営する学校などがあるマブ・ユアン瞑想センターに新たに建立された仏塔の、仏像の開眼式に参列しました。
12月4日のセレモニーの冒頭にいさどんは「クニツクリ奏上」を行い(上記写真)、国王の誕生日であり世界土壌デーでもある翌日、以下のスピーチを行いました。

仏塔の前にてプラ・サンコン氏と共に
仏塔の前にてプラ・サンコン氏(右から4人目)と共に

「ブッダの精神を心の柱として生きる~世界土壌デーを迎えて」
2015年12月5日
タイ国 マブ・ユアン瞑想センターにて

皆さん、こんにちは。わたしは今、とても幸せな気持ちです。それはなぜかと言うと、今日、この場に出会えたからです。わたしはいつも幸せを願って生きています。それは自分の幸せではありません。全ての地球生命が輝いて幸せでいることを願っているのです。

わたしは日本の富士山麓にある木の花ファミリーから来ました。わたしたちのコミュニティが始まってから21年になります。わたしはこれほど皆の心がつながって調和がとれているところを他に知りません。その理由を考えてみますと、わたしたちは富士山麓で自然と調和することを常に考え生きてきました。富士山は日本人の心の柱です。そして、わたしたちにはブッダの伝えてくれる精神があります。その二つの柱に支えられ、木の花ファミリーはとても幸せな生活をしています。

そして、はじめに伝えましたように、わたしの心は今、とても幸せです。皆さん、それはなぜだかわかりますか?皆さんには、今日お誕生日を迎えられたプミポン国王という大きな山がありますね。国王様、お誕生日おめでとうございます。そして、皆さんにも生活の柱となるブッダの精神があります。ですから、わたしは日本の木の花ファミリーにいるときと同じような幸せをここで感じているのです。

ここに地球儀があります。タイはここにあります。日本はここにあります。その距離はほんの少し離れているだけです。飛行機で日本からタイへ来るには約8時間かかります。帰りは約6時間半です。それはなぜだかわかりますか?それは、地球がまわっているからです。

今朝、夜が明けましたね。そして今、暗くなって夜になりました。それは、地球が秒速462mで自転しているからです。そして、地球は太陽のまわりを公転しています。地球は365回自転すると太陽を一周します。そのスピードはどのくらいだと思いますか?秒速30kmです。そのスピードで太陽のまわりを一周するのに一年かかります。そして、地球は一度も止まることがありません。その地球にわたしたちは生きているのです。

宇宙の中で地球はひとつです。そして、ひとつの太陽のもとに地球は動いています。今回、世界土壌デーの祭典が行われました。大陸は海によって隔てられているように見えますが、実はひとつの大地です。そして、海もひとつであり、ひとつの水です。地球がまわっていますから、その水は平等に世界中に雨として供給されます。それは太陽の光によって水になったり、水蒸気になったり、氷になります。そして、風が吹くのも太陽の力です。さらに、ひとつの空気のもとにわたしたちは生きています。つまり、わたしたちはひとつの太陽・ひとつの大地・ひとつの水からいのちを育まれています。そして、ひとつの風からわたしたちの人生はたくましく育てられ、空(くう)というこの地球空間に生きる場所をいただいています。これが、わたしたちが自然の中で生かされている五元素です。

わたしは30歳のときにお釈迦様の魂との出会いをいただきました。お釈迦様はわたしに、「自然と共にありなさい。そして、いつも自然や他者のことを想って生きなさい」と言われました。わたしは富士山麓で暮らしているときにとても幸せです。そして今日、ここで皆さんと出会いとても幸せです。しかし、毎日生きていると、とても悲しいことがあります。この星の上にはたくさんの国があります。そして、たくさんの人たちが暮らしています。今、時代は21世紀に入りましたが、地球上には今なお戦争や貧富の差が存在し、飢餓で苦しんでいる人たちがたくさんいます。ですから、わたしは毎日幸せな生活をしていても、どこか悲しいのです。わたしの生きる目的は、この地球生命全てが生き生きと輝き幸せであることです。ですから、そういった争いのない世界を創ることがわたしの願いであります。

世の中に理想を掲げている人たちはたくさんいますが、理論を語っているだけの人たちがほとんどです。それは心の柱がないからです。心の柱がない社会は、人々の欲望が暴走します。ですから、ブッダの精神を学び、それを生きることが大切なのです。

今、多くの人たちはこの世界で自分が生きていると思っています。しかし、一日が経つのは、地球が一自転するからです。一歳年をとるのは、地球が365回自転し太陽のまわりを一公転するからです。さらに、わたしたちのいのちは無限の生命の循環・調和のネットワークのもとに生かされているのです。

21世紀に入り、わたしたちは今、リセットする時を迎えています。太陽は天の川銀河を2億2600万年かけて一周し、その間に約9000回の螺旋を描くのですが、その一螺旋は25800年です。2012年12月21日、25800年ぶりの銀河の冬至を迎え、宇宙的には闇と争いの時代から光と調和の時代に向かうサイクルに入りました。ところが、今なお人々の心は自らの願いを叶えることを優先しています。そして今、地球はいろいろな面で危機を迎えています。これは一体誰のせいなのでしょうか。人間はとても能力が高く、影響力の大きな存在です。ですから、わたしたち一人ひとりが他者や自然や地球のことを考えなければ、これ以上地球はわたしたちに健康な生活を与えることができないのです。欲望の膨らんでしまった今の人類は、どうしたらこの心を超えて調和した生き方を実現することができるのでしょうか。

人類の歴史を振り返ると、宗教の時代は今から約3000年前に始まりました。太陽の一螺旋である25800年のサイクルから捉えると、その8分の1弱である3000年という宗教の歴史はそれほど長くはありません。そして、それは時代と共に移り変わっていくものです。ですから、後世の人々が受け継いできたお釈迦様の教えは今、リセットされる時を迎えているのです。

2012年12月21日に銀河の冬至という闇のピークを迎えた今、25800年の一サイクルがリセットされたのです。その25800年は太陽が銀河を一周する9000分の1にしか過ぎないのです。そして、3000年はその8分の1にしか過ぎないのです。これまで太陽は銀河のまわりを20周してきましたが、それでも46億年にしか過ぎないのです。さらに、銀河が誕生してから138億年と言われていますが、宇宙の流れから観ると、それは一瞬のことなのです。

時代は多様な歴史を表現しながら、変化し続けています。それが宇宙の実体です。そして今、これまでの価値観を超えて、新たな価値観を表現する時代を迎えているのです。

最初に、わたしは日本の富士山から来ましたと皆さんに伝えましたが、その前にわたしは地球から来ました。そして宇宙から来ました。では皆さん、宇宙はどこにありますか?宇宙は今、皆さんのいるここにあります。皆さんの心の柱であるブッダの精神は宇宙そのものです。ですから、ブッダイコール宇宙です。皆さんも宇宙人ですよね。そして、その境地に至れば皆さんもブッダなのです。

「仏の悟りは仏のためにあらず。仏の悟りは一切衆生のためにあり。」
お釈迦様はこの精神をわたしに伝えてくれました。そして、その精神を生きて、その心をこの世界に示しなさいと言われました。それで、富士山麓に木の花ファミリーという理想郷を創ったのです。木の花ファミリーは宗教団体でも寺院でもありませんが、寺院のように人々が道を求め、宗教団体のように人々が集う場です。そして、それは自らの悟りを求める道ではなく、皆で共に極める道です。

時代は、個人の悟りの時代から人類全体の悟りの時代へ移行しています。他者の喜びを自らの喜びとして生きる菩薩の里――そのような場がこれからの時代のあり方であり、そのように人々が生きることができれば、真に尊く美しい世界が自ずと表現されるのです。わたしはここにいる皆さんと共に、そのような理想世界を創っていきたいと願っています。

わたしは今回タイを訪れて、木の花ファミリーの暮らしで感じるような幸せを感じました。しかし、世界の人々の多くはまだ幸せではありません。日本の人たちもタイの人たちも世界中の人々が幸せに生きて、誇らしく人生を終われることをブッダもプミポン国王も願っているのではないかと思います。わたしたち一人ひとりの人生は、いずれ終わりを迎えます。それは、価値あるものでなくてはなりません。ですから、わたしたちの人生が自然や他者の犠牲の上にあってはならないのです。

「全ての衆生に仏性あり。」
ブッダの精神は全ての人々の中に眠っています。どうか皆さん、その精神を呼び覚まして、共にこの地球を美しい星にしていきましょう。

わたしは今64歳です。そして、30歳のときにお釈迦様からメッセージをいただくようになりました。わたしは今もその精神を生きる者です。そして、その精神は常に進化するのです。それは、宇宙が進化し変化し続けるのと同じように、自然もこの世界も移り変わり続けるのです。それがこの世界の仕組みです。ですから、生きることに執着してはいけません。

わたしには夢があります。それは、この地球生命が皆生き生きと輝き幸せになることです。わたしたちは地球というひとつの家に暮らしています。このわたしたちの大切な家が幸せになるのか不幸になるのか、それはわたしたち一人ひとりの手の中にあるのです。わたしはこの地球に生きる全ての生命家族と共に幸せになりたいと願っています。自分だけの幸せやひとつの国の幸せだけでは、真に幸せになることはできないのです。

そのときに、お釈迦様の精神がわたしたちにどうしたらいいのかを教えてくれます。地球の家族として、そしてブッダの弟子として、わたしたちは人として生まれてきた意味を理解し、表現する時が来ています。皆さん、共に真に幸せで豊かな世界を広げていきましょう。

 

 


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