続・トランプ新大統領の就任にあたって ~トランプ氏もオバマ氏もヒトラーも地球人

トランプ氏が大統領に就任した日の夜、いさどんは大人ミーティングで以下のように語りました。

*トランプ氏の演説については、前の記事をご覧ください。

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トランプ氏の演説は、歴代の大統領の演説よりも極めて明快でわかりやすい。今までのアメリカ大統領の演説には、世界戦略に向けての含みがあった。しかし、トランプ氏の演説にはアメリカ的本音が観えてきた。それは、地球の富を握るトップの人々から人間の本音が出てきたということ。その本音とは、結局自らの利益しか考えていないということだ。

アメリカの姿勢はずっとそういうものだったが、世界の警察だの正義だのと言って、本音の部分を隠してきた。しかし実際にその根底にあったのは、自国の利益の追求だった。そういった意味では、地球上の人類の歩みのエゴの部分を表現した象徴的な国家と言える。それを外面上は美しく装っていたが、内部ではどんどん矛盾が膨らんで格差が広がり、今やアメリカの格差は世界の格差となった。
アメリカはまた訴訟の国でもあり、多くの人々が自らの利益のために歪んだ主張をして争っている。イスラム世界との対立も「テロとの戦い」と言って自らを正義の立場に置いているが、それも自らのイデオロギーや宗教的主張を正当化しているに過ぎない。本来、多民族が暮らす大らかな国でありながら、とても不正義で欺瞞に満ちた国であることが観えてきた。
今の世界情勢を観ていると、そういった今まで世界を支配してきた体制が終焉を迎えていることがわかる。さらに明快なことに、太陽や宇宙の星々が示しているターニングポイントが、地球上の時代の切り替わりを表しているということを、これまでにも何度も語ってきた。今、演説でどれだけ華やかに希望を語ったとしても、その延長線上に未来はないだろう。もし今までの体制がこのまま続くとしたら、それは宇宙の法則から外れていることになるのだから。
今のアメリカを代表とする世界情勢は、人間が欲のままに生きてきた時代の最後のあがきを、とてもわかりやすく表現している。アメリカは言わば大きく成長した分家のような存在であり、もともとの本家はイギリスだ。産業革命以降の世界戦略の結果が今の混乱に表れており、今、イギリスもまたアメリカと同じように、イギリスファーストを語り出した。これは、産業革命以降の世界をリードしてきた物質的発展の象徴である国々が、終焉を迎えたということだ。そのように捉えると、やっと訪れた新たな時代のメッセージが現実となっていることを感じて、心地よい思いにもなる。

EUの状況を観てみると、ドイツはEUのお陰で多くの利益を得た。その結果、産業をさらに発展させるために移民が必要だった。一方、イギリスはEUの中でドイツに次ぐ経済大国だが、ドイツほどの利益を得ることができなかったところへ貧しい移民が流入してきてそれまでのイギリスの社会保障制度を適用することになり、結局は損だという発想になった。つまり、EUに属することのメリットがドイツほどなかったのだ。ドイツは儲かった責任上移民を保護するが、イギリスは移民排斥に傾いていった。そしてトランプ氏の指摘するように、自国の利益を守ることを優先するイギリスの姿勢は他国にも影響を与え、今後EUの国々の中にそれに追随するような動きも出てくることだろう。要は、どの国も自らの損得ばかりを考えているのだ。
今、利害の一致する国同士が結束して他の国の製品を入れまいとするブロック経済的な動きが各地で芽生え、世界に対立構造が生まれ始めている。この状況が、大恐慌から第二次世界大戦へと突入していった1930年代の状況に似ていることから、第三次世界大戦が起きるのではないかと危惧する声もあるが、それはこれまでの時代の発想であり、ものごとの捉え方が浅いが故の懸念と言える。そういった問題の本質を質的転換によって切り替えていくことが、これからの時代の人類に求められていくだろう。

人類の歴史を振り返ると、東西の文明は800年ごとに盛衰を入れ替わっており、今はちょうど、この800年間世界をリードしてきた西洋文明に代わって東洋文明が台頭していく入れ替わりの時にある。
西洋的思想とは、物事を科学的に捉える考え方だ。現象を細かく分析して何が要因でそうなっているのかを解明するので、例えば病気の物理的治療法が進化したり、企業が生産性を上げるなど、物理的発展にはとても有効だ。何か現象が起きて、それを良くないものと捉えれば良くなるように対処し、悪いものと捉えれば処分するなど、出来事に対して対症療法的な措置を取る。カタカムナで言うと、拡大を表す「オ」の働きだ。
それに対して、ある現象が良くないものであるとしたらそれはどのように良くないのか、今は良くないとしても先へ行ってみたらどうなるか、あるいは過去はどうだったのか、それを良くないと感じるのは自分自身の視点が変化したからではないか、というように、様々な要素を統合して捉えていくのが東洋的思想だ。出来事の表面だけではなく、その奥を観る。何かが起きるということは、その現象の奥にそれを発生させている意志があり、過去からの継続した物語がある。その物語をずっと辿っていけば、宇宙の始まりに行き着く。西洋思想が拡大を表す「オ」の働きなら、東洋思想はそれを収めていく「ヲ」の働きだ。
産業革命以降のこの250年間は、「オ」のサイクルがとても発展した時代だった。それが悪いということではなくそのような時代だったということだが、それを絶対のものとして、永遠に続けていこうとしているのが安倍首相の姿勢であり、多くの国々のリーダーたちの姿勢だ。そして、奪われたものを取り戻そうという発想がトランプ氏だ。それは実に浅い発想であり、一国のリーダーがそのような状態であるということは、国民の精神的レベルも推して知るべしだろう。

連邦議会議事堂に表れたトランプ氏を見てオバマ氏の姿が思い浮かんだのは、クリントン、ブッシュ、オバマ、そしてトランプ氏という流れが、産業革命以降の世界が終焉を迎えるセレモニーのフィナーレであるように感じたからだ。そこでもう一人思い浮かんだ人物がいる。それはヒトラーだ。
ヒトラーは、第一次世界大戦後の疲弊したドイツを彼の野望によってリードし、極めて残虐な行為と共に後の世の人々に大きな教訓を与えた人物だ。その体験を経て、もう二度とそのような惨事を繰り返すまいというところから、ヨーロッパにEUが誕生した。彼は今の世の中では悪人と捉えられているが、それぞれの国が自国の利益を追求することで戦争というわかりやすい現象につながっていくことの、言わばきっかけとなる役割を担ったのだ。その時代は日本で言えば戦国時代のようなもので、世界に欲望の末の混乱ゲームが巻き起こった。ヒトラーは、そのゲームに参加したすべての国々や、それらの国をリードした人々と何ら変わらない時代的役割をしていたのであり、それらを代表して極悪人と称されているが、彼がそのような時代においては特別な人物でないことは、時代の目から観れば理解できる。彼がその時代の悪人の代表とされたのは、次の時代を担った戦勝国の人々により、そのようなレッテルを貼られたからだ。ヒトラーは混乱の時代をかき回し、次へとつなげた時代的役割を果たしたのだと捉えれば、大きな時代の変化に貢献した人物とも言える。

そういった意味で、トランプ氏もこれから面白い役割を果たすことになるだろう。今や世界の政界も経済界も、どのように対処したらよいのかと、トランプ氏の動向を伺っている。アメリカの大統領はとても大きな権限を持っており、条約は議会の承認を得なければ締結することはできないが、TPPのような行政協定であれば議会の承認を得ずに大統領権限によって締結することができる。面白いことに、オバマ氏はアメリカの権威を失墜させたなどと評されているが、実は歴代の大統領の中でもっとも多く議会を無視して協定を結んだ大統領なのだそうだ。なぜかと言えば、彼は民主党の所属だが議会の大多数は共和党であり、議会と大統領の意見が合わなかったからだ。
今回、トランプ氏は多数派である共和党から出た大統領だが、その共和党の中でも彼を支持しない議員がいるというねじれた状態になっている。そうすると、また大統領権限を行使していくということが頻繁に起こるかもしれない。アメリカはとんでもない人物に権限を与えたものだ。彼は今でも議会とは関係なくツイッターなどを通して次々と自らの方針に沿わない企業を攻撃している。すると企業の側も、トランプ氏が何をやり出すかわからないということで、彼にひれ伏すような現象が起きている。これまでの秩序はもう通用しない。それは実に痛快なことだ。
「大統領になったらもう少し調和的になるだろう」という予測もあったが、今のところ、いい意味でその期待は裏切られている。このままどんどんやってもらいたい。どんどんアメリカ一国の利益を追求してもらいたい。

アメリカに、世界の国々からの陳情を受け付けるシンクタンクがある。各国はそこへ自国の代表を送り込み、トランプ政権への探りを入れ、「私の国はこのような方針ですので、どうぞよろしく」とゴマをすっている状態だ。なぜなら、アメリカとうまくやらなければ自分たちが食えなくなるからだ。つまりトランプ氏が主張するアメリカファーストと同じように、どの国も自国の利益ばかりを優先している。そこから、トランプ政権に媚びを売り、自国の利益を最優先する人々の本音が観えてくる。日本がTPPを進めるのも、自国の自動車を売りたいからだろう。だから我々も自分のことだけを考えて当然だ、もう世界のリーダーとしての立場を取っていくようなことはしない、というのがトランプ氏の発想だ。
「リーダー」というのも、アメリカはこれまで正義の名のもとに他国に軍隊を送り込んだり投資をしたりしてきたのだが、今、その実態が明らかになり始めている。きれいごとを並べながら、その実態は自らに都合のいいように世界をリードしてきた。そういったきれいごとに隠された悪事を非難される時が今、やってきたということだ。

トランプ氏は移民や外国にアメリカの利益を奪われていると主張しているが、実際は他国に利益を奪われたのではなく、アメリカの大企業が利益を上げるために、他国の安い労働力を利用し、アメリカに利益をもたらしているのだ。しかしそれが国民全体に行きわたらず、その利益の恩恵にあずかれない多くの人々の不満が、トランプ氏への支持につながっていった。
その背景では、アメリカの一部の富豪たちに富が集中し続けている現状が、今も止むことなく続いている。巨額の富を持つトランプ氏は格差社会の象徴のような存在だが、面白いことに、彼を支持しているのはその格差のもう一方の側にいる、利益の恩恵にあずかれない人々だ。それは皮肉な状態でもあるが、資金力が中途半端な者が政治家になるとお金のある所から献金を受けて言いなりになることがこれまでの世の常だったから、トランプ氏でなければダメなのだということも言える。そのように、人々はあまりにも複雑な実態に巻き込まれ、根拠のない主張の結果、多くの人々が自らの利益を守ることにだけ意識が集中した結果、アメリカにトランプ大統領を誕生させたのだ。
結果として観えてくるのは、アメリカ的社会の矛盾が今、その極みを迎え、終焉へと向かっているということ。そのように捉えれば、その視点を持つ者にとっては、成り行きを楽しんで見守る姿勢を取ればよいことになる。

僕は、ヒトラーはとても大きな役割を果たした重要人物だと評価している。トランプ氏はそこまで残虐ではないにしても、21世紀のヒトラー的存在だと言えるかもしれない。オバマ氏は彼のことを非難していたが、実はブッシュ氏もオバマ氏もトランプ氏も同じ穴のむじなだ。この時代を表現し、ひとつの時代の終焉を迎えるための役割を果たした人々であると言える。つまり「地球人」だということ。

僕はヒトラーを支持しているわけでも、トランプ氏を支持しているわけでもない。ただ、そういった社会情勢を俯瞰して観ているだけだ。これまでは、欲や感情に任せ、物事の本質を失った者たちが自らの内から湧き出てくる欲望のエネルギーに翻弄されて闇雲に時代を創ってきたと言えるだろう。しかしこれからの時代は、ものの本質を捉え、それを情報として冷静に判断し、世界に貢献できる人材として、欲望のコントロールをできる人であることが求められるだろう。だから、次の時代を生きる個人は、その視点を持って日常を生きることが大事なのだ。
人間には、人それぞれの性質がある。その人らしく思考し、それが表現された時に、そこに調和が生まれたり、対立が生まれたりする。つまり、対立も調和も、その人の人柄が創り出しているものだ。
人々は、例えば日常の中の小さな家族のいがみ合いや身近な人との不調和は、国同士の戦争や地球環境の汚染とは別のものだと思っている。しかしその出来事の本質は、同じものだと考えるべきだ。毎日どのように生き、どのようなものを食べると病気になっていくのか、そしてそれを治すためにどのような医療を受けるのかということも、人々は戦争や環境汚染とは別だと思っているが、実はそういったことが積もり積もって戦争や環境汚染が起きている。
この世界は相似形で、小さなものから大きなものまで全て同じ仕組みで成り立っているのだから、実はとてもわかりやすい。宇宙を理解することも、地球を理解することも、生態系や環境を理解することも、人類社会を理解することも国家を理解することも、すべて自らの姿勢を観るのと同じように観れば、よく理解できる。自らの姿勢は自己責任によるもの。平和的に生きるのも対立的に生きるのも、自らの姿勢次第だ。
国家というのは、民主主義であっても共産主義であっても独裁国家であっても、必ず民衆の支持の元に成り立っている。人々が自らの日常の生活を平和的で健康なものにすれば、その連鎖は必ず国家に反映される。調和的で健康な人々の住む国家は必ず優れた国家になり、優れた国家が集う地球は優れたコミュニティになるだろう。それは何も難しくない。ところが人々は、どこかで自らとこの世界を仕分けている。だから世の中に対して不満を言い、ひどい時代だと嘆きながら、自分自身にメスを入れないのだ。

しかしそのことが本当に観えてきたら、世界に逆の現象が起きる。人々が自らの中にある矛盾を見出し、それを改善していくようになれば、世の中の問題は憂うべきことではあるが、世の中が混乱すればするほど「来たぞ来たぞ!」とその時が来たことを楽しめるようになるだろう。一たびその視点を持った者は、混乱が起きれば起きるほど、それを別次元から眺めるようになる。
混乱とは、泥の中にいるということ。その泥をかき混ぜて、活性化し、芽が出ると、そこには蓮の花が咲く。

富士山に登る時、登り口はたくさんある。しかし頂上へ近付くにつれて、道は一本になっていく。時代はいよいよ、真実を観る時がやってきた。それが21世紀であり、30世紀に向けて人類はどのように進化していくのか、地球上でどのように役割を果たしていくのか。今は個人も国家も皆、自らの損得勘定によって動いているが、個人ならば国家が自分に何をしてくれるのかではなく、自らが国家に対して何ができるのかを考える。国家は世界に対して何ができるのかを考える。いよいよそういう時代がやってきたのだ。
あなたの責任はあなた自身が取ること。それによって、あなたはこの地球上に自らの意思を役割として反映する義務があるのだ。誰かがやってくれるのではない。ひとつひとつのことに魂を込めて、あなた自身がやるのだ。

人間の体は、地球全体からすれば点にもならないような小さなものだ。しかし心は、地球をいつくしみ、宇宙と一対になって対向発生するような壮大なスケールにもなれる。
そのような視点から現代の世界情勢を観てみると、いよいよ面白くなってきたぞ、とウキウキするね。

 

 


 

囚われを外したら

そこは宇宙だった

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2017年2月19日~3月18日
「1ヶ月間の真学校」開催!

何か問題が起きた時「自分は悪くないのになぜこんな事が起きるのだろう」と思ったことはありませんか。
人は問題を見つけると、とかく自分の外に原因を探し、周りを変えようとします。ところが周りはどうにも変わることなく、問題だけが積み重なり、今や家庭の中から地球規模に至るまで、どこもかしこも問題だらけの、行き先の見えない世の中となりました。
しかしそれは視点を変えれば、大転換のチャンスでもあるのです。

1ヶ月間の真学校は、人生の問題のあるなしに関わらず、生きることの突破口を開く場です。そこに特定の正解はありません。一人ひとりが客観的に自己を捉える冷静な目を養い、視野を広げ、その人らしい人生を自ら切り開いていく力を身に付けます。

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【日程】
2017年2月19日(日)~3月18日(土)
【会場】
木の花ファミリー
【定員】
15名 定員に達し次第受け付けを締め切ります。
【参加費】
18~22万円 収入に応じたスライド制です。受講料や食費など1ヶ月間の滞在費全てを含みます。
【内容】
「農」「食」「医」「経済」「環境」「教育」「社会」「芸術」と多彩な切り口の講座を通して、受講生一人ひとりの心の性質や人生の使命、そして時代の流れを読み解きながら、この世界の真実を観抜く心の目が開かれるよう、いざないます。
講座例:人格を学ぶ講座(カルマ読みと地球暦)/コミュニティ創設講座/天然循環法の畑作・稲作/ファシリテーション/世界観を広げる/菩薩の里の経済/自然療法プログラム/食養生/有用微生物群の培養/天然醸造味噌作り/創造性と芸術/カタカムナ/性と宇宙/自然災害と防災/持続可能な心の持ち方

講座詳細やこれまでの受講生の体験記はこちら!

→ 1ヶ月間の真学校ブログ

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アメリカのトランプ新大統領の就任にあたって

いさどん:
現代の人類は地球上の至るところへ行けるようになったので、時差のあることは認識している。しかし、それが地球が自転している結果、太陽のほうに向いている時間の誤差がその時差であるということを、そのように正確には認識していない。さらに、地球が宇宙空間を旅していることも認識していない。日常の意識の中では、地球が宇宙空間に浮いているという認識すらない。

しかし正確に言うと、地球が宇宙のある地点に「ある」という認識はあっても、「浮く」という認識はない。それは地球上の感覚的言葉であって、「その地点にいる」というだけのこと。そのことを考えると、人間の意識はまだ宇宙意識には至っていない。

先程までアメリカのトランプ新大統領の就任式のはじめの様子を見ていたが、あの連邦議会議事堂で彼の登場を待っていたアメリカ国民の姿はまさしく「地球人」だった。

日本とワシントンの時差が13時間もあるのを無理して最後まで就任式に付き合うことはないから、彼が就任演説をする前に報道を見るのをやめたのだが、新しいアメリカの大統領が連邦議会議事堂に現れたとき、なぜだかわからないがオバマ前大統領の姿とだぶった。アメリカは宇宙開発の先頭を切ってきた国だ。しかし、それは軍事的な利用が最優先であったり、ある意味国家の威信をかけて宇宙開発が進められてきた。そういったことはすべて、あの連邦議会議事堂に集っていたアメリカのリーダーたちによって進められてきたのだ。あそこに集う世界のリーダーだったものたちも、宇宙視点というものの捉え方からしたら、それほど飛びぬけた発想を持っているわけではない。むしろ、世の中に物議をかもしてきた一番の根源とも言えるのだ。

そこで、トランプ新大統領はこれから何を引き起こしてくれるのだろうか?人々が想像できるような、かつ容認できるような範囲で大統領の任務を果たすようなことでは、21世紀の初頭にあたって希望は望めないことになるだろう。そこで彼が人々が想像できないようなことをやり遂げるとしたならば、それは世界にとって衝撃的なことになるだろう。なぜなら、今は次の時代に向かうと言いながらも、まだあの国の実力はあるからだ。しかし、あの連邦議会議事堂や就任式の飾り付けを見ていると、それは極めてアメリカ的かつ地球的に感じた。あの領域にしか、まだ人間は到達していないのだ。これは意識の話だからこそ、物理的に宇宙船に乗って宇宙探査へ行ったとしても、結局宇宙での人類の行いは地球的意識の延長にしかすぎない。あそこで展開される世界がある意味、この時代の地球の最先端のリーダーたちの意識レベルなのだ。

それで、今の地球を代表するようなアメリカ新大統領の就任式のはじまりを見て、我々の日常を振り返ってみる。そうすると、たとえばロータスランドをオープンするとか、畑を充実させるとか、無駄がないように果樹を整備していくとか、そういったことはどうでもいい話だ。それは地球上の注目度からしたら、本当に微細なもの。しかしながら、あの連邦議会議事堂に集っている人たちの発想がどこにあるのかと言えば、利権と駆け引きといった欺瞞の中で表面的に体裁を繕い、国家自体がひとつの共同体として自分たちの利益のみを守りながら運営していくという損得勘定の中にある。それは今、世界中のどこの国を見てもそのような状況になっている。

本来、宗教はそこを超えた意識の人間をもたらすためのものなのだが、結局アメリカはキリスト教系の国であって、就任式に新大統領は聖書の上に手を置いて宣誓を行う国だ。だから、我々はどんなに微々たる存在であっても、我々が自我を超え、本当の意味での共同の世界を創ったときに宇宙の法が働いて、そこには今までになかった独特の世界が現れてくる。これからそれを我々の生活やアンテナショップの場でどのように表現していくのか?そしてそれを外への刺激として提供できるのか?

今は難しいことだと思うかもしれないが、それを表現し提供していくことが今、我々に求められていることだ。それは一人、二人の責任者に任せることではない。皆で成し遂げることだ。ロータスランドのコンセプトはやはり、「また帰宅(来たく)なるような場所」ということ。それは単に、ものを食べたいから来たくなるのではなく、そこに漂う雰囲気によってまた来たくなるような場ということだ。それは、「お帰りなさい」と迎えられる場所。そのような店づくりをするべきだ。あの最先端のアメリカ大統領の就任式の会場にもない雰囲気を醸し出すのだ。あの場所はある意味、日常生活からかけ離れた場だ。それを、日常生活も含めて、誰もが壁を超えて表現できる場を創っていく。それは、そこを訪れた人がそのことに気付くための場所。

「あれ?・・・ここはどこだろう・・・?」

言葉ではもうこれ以上話すことはできない。我々はそのことを理解して日常生活に臨まないといけない。今は難しいと思うかもしれないが、今まで想像さえできなかったことにこれまでも出会いながら、この道を歩んできた。そのようなことが簡単になっていくのかどうかは、蓋を開けてみたら、我々の想像とはまったく違うことが起きる可能性もあるのだから。何も決め付けずに進んでいく。

これまでアメリカという国は化学物質と軍事力と近代テクノロジーで成り立ってきたという事実がある。それをダメだと否定するのではなく、枠を持っているからこそ、限界が来るということ。これ以上は今はわからない・・・。ただひとつ、今言えることは、我々が「自分の意志で生きている」ということだけを念頭に置いて語っていては、真実は観えてこない。

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(以下、第45代アメリカ大統領に就任したトランプ新大統領の就任演説の日本語訳全文です。)

ロバーツ最高裁判所長官、カーター元大統領、クリントン元大統領、ブッシュ元大統領、オバマ大統領、そしてアメリカ国民の皆さん、世界の皆さん、ありがとう。私たちアメリカ国民はきょう、アメリカを再建し、国民のための約束を守るための、国家的な努力に加わりました。私たちはともに、アメリカと世界が今後数年間進む道を決めます。私たちは課題や困難に直面するでしょう。しかし、私たちはやり遂げます。私たちは4年ごとに、秩序だち、平和的な政権移行のために集結します。私たちは政権移行中の、オバマ大統領、そしてファーストレディーのミシェル夫人からの寛大な支援に感謝します。彼らは本当にすばらしかったです。

しかし、きょうの就任式はとても特別な意味を持ちます。なぜなら、きょう、私たちは単に、1つの政権から次の政権に、あるいは、1つの政党から別の政党に移行するだけでなく、権限を首都ワシントンの政治からアメリカ国民に返すからです。

あまりにも長い間、ワシントンの小さなグループが政府の恩恵にあずかる一方で、アメリカ国民が代償を払ってきました。ワシントンは栄えてきましたが、人々はその富を共有していません。政治家は繁栄してきましたが、仕事はなくなり、工場は閉鎖されてきました。既存の勢力は自分たちを守ってきましたが、国民のことは守ってきませんでした。彼らの勝利は皆さんの勝利ではありませんでした。彼らが首都で祝っている一方で、闘っている国中の家族たちを祝うことはほとんどありませんでした。すべてが変わります。いま、ここから始まります。なぜなら、この瞬間は皆さんの瞬間だからです。皆さんのものだからです。ここに集まっている皆さんの、そして、アメリカ国内で演説を見ている皆さんのものだからです。きょうという日は、皆さんの日です。皆さんへのお祝いです。そして、このアメリカ合衆国は、皆さんの国なのです。本当に大切なことは、どちらの政党が政権を握るかではなく、私たちの政府が国民によって統治されているかどうかということなのです。

2017年1月20日は、国民が再び国の統治者になった日として記憶されるでしょう。忘れられていた国民は、もう忘れられることはありません。皆があなたたちの声を聞いています。世界がこれまで見たことのない歴史的な運動の一部を担う、数百万もの瞬間に出会うでしょう。この運動の中心には、重要な信念があります。それは、国は国民のために奉仕するというものです。アメリカ国民は、子どもたちのためにすばらしい学校を、家族のために安全な地域を、そして自分たちのためによい仕事を望んでいます。これらは、高潔な皆さんが持つ、当然の要求です。しかし、あまりにも多くの国民が、違う現実に直面しています。母親と子どもたちは貧困にあえぎ、国中に、さびついた工場が墓石のように散らばっています。教育は金がかかり、若く輝かしい生徒たちは知識を得られていません。そして犯罪やギャング、薬物があまりに多くの命を奪い、可能性を奪っています。このアメリカの殺りくは、いま、ここで、終わります。私たちは1つの国であり、彼らの苦痛は私たちの苦痛です。彼らの夢は私たちの夢です。そして、彼らの成功は私たちの成功です。私たちは、1つの心、1つの故郷、そしてひとつの輝かしい運命を共有しています。

きょうの私の宣誓は、すべてのアメリカ国民に対する忠誠の宣誓です。何十年もの間、私たちは、アメリカの産業を犠牲にして、外国の産業を豊かにしてきました。ほかの国の軍隊を支援する一方で、非常に悲しいことに、われわれの軍を犠牲にしました。ほかの国の国境を守る一方で、自分たちの国境を守ることを拒んできました。そして、何兆ドルも海外で使う一方で、アメリカの産業は荒廃し衰退してきました。私たちが他の国を豊かにする一方で、われわれの国の富と強さ、そして自信は地平線のかなたに消えていきました。取り残される何百万人ものアメリカの労働者のことを考えもせず、1つまた1つと、工場は閉鎖し、この国をあとにしていきました。中間層の富は、彼らの家庭から奪われ、世界中で再分配されてきました。しかし、それは過去のことです。いま、私たちは未来だけに目を向けています。きょうここに集まった私たちは、新たな命令を発します。すべての都市、すべての外国の首都、そして権力が集まるすべての場所で、知られることになるでしょう。この日以降、新たなビジョンがわれわれの国を統治するでしょう。

この瞬間から、アメリカ第一となります。貿易、税、移民、外交問題に関するすべての決断は、アメリカの労働者とアメリカの家族を利するために下されます。ほかの国々が、われわれの製品を作り、われわれの企業を奪い取り、われわれの雇用を破壊するという略奪から、われわれの国を守らなければなりません。わたしは全力で皆さんのために戦います。何があっても皆さんを失望させません。アメリカは再び勝ち始めるでしょう、かつて無いほど勝つでしょう。私たちは雇用を取り戻します。私たちは国境を取り戻します。私たちは富を取り戻します。そして、私たちの夢を取り戻します。

私たちは、新しい道、高速道路、橋、空港、トンネル、そして鉄道を、このすばらしい国の至る所につくるでしょう。私たちは、人々を生活保護から切り離し、再び仕事につかせるでしょう。アメリカ人の手によって、アメリカの労働者によって、われわれの国を再建します。私たちは2つの簡単なルールを守ります。アメリカのものを買い、アメリカ人を雇用します。私たちは、世界の国々に、友情と親善を求めるでしょう。しかし、そうしながらも、すべての国々に、自分たちの利益を最優先にする権利があることを理解しています。私たちは、自分の生き方を他の人たちに押しつけるのではなく、自分たちの生き方が輝くことによって、他の人たちの手本となるようにします。

私たちは古い同盟関係を強化し、新たな同盟を作ります。そして、文明社会を結束させ、イスラム過激主義を地球から完全に根絶します。私たちの政治の根本にあるのは、アメリカに対する完全な忠誠心です。そして、国への忠誠心を通して、私たちはお互いに対する誠実さを再発見することになります。もし愛国心に心を開けば、偏見が生まれる余地はありません。聖書は「神の民が団結して生きていることができたら、どれほどすばらしいことでしょうか」と私たちに伝えています。私たちは心を開いて語り合い、意見が合わないことについては率直に議論をし、しかし、常に団結することを追い求めなければなりません。アメリカが団結すれば、誰も、アメリカが前に進むことを止めることはできないでしょう。そこにおそれがあってはなりません。私たちは守られ、そして守られ続けます。私たちは、すばらしい軍隊、そして、法の執行機関で働くすばらしい男性、女性に、守られています。そして最も大切なことですが、私たちは神によって守られています。

最後に、私たちは大きく考え、大きな夢を見るべきです。アメリカの人々は、努力をしているからこそ、国が存在し続けていけるということを理解しています。私たちは、話すだけで常に不満を述べ、行動を起こさず、問題に対応しようとしない政治家を受け入れる余地はありません。空虚な話をする時間は終わりました。行動を起こすときが来たのです。できないことを話すのはもうやめましょう。アメリカの心、闘争心、魂を打ち負かすような課題は、存在しません。私たちが失敗することはありません。私たちは再び栄え、繁栄するでしょう。私たちはこの新世紀のはじめに、宇宙の謎を解き明かし、地球を病から解放し、明日のエネルギーや産業、そして技術を、利用しようとしています。新しい国の誇りは私たちの魂を呼び覚まし、新しい視野を与え、分断を癒やすことになるでしょう。私たちの兵士が決して忘れなかった、古くからの知恵を思い起こすときです。それは私たちが黒い肌であろうと、褐色の肌であろうと、白い肌であろうと、私たちは同じ愛国者の赤い血を流し、偉大な自由を享受し、そして、偉大なアメリカ国旗をたたえるということです。そしてデトロイトの郊外で生まれた子どもたちも、風に吹きさらされたネブラスカで生まれた子どもたちも、同じ夜空を見て、同じ夢で心を満たし、同じ全知全能の創造者によって命を与えられています。だからこそアメリカ人の皆さん、近い街にいる人も、遠い街にいる人も、小さな村にいる人も、大きな村にいる人も、山から山へ、海から海へと、この言葉を伝えます。あなたたちは二度と無視されることはありません。あなたの声、希望、夢はアメリカの運命を決定づけます。そしてあなたの勇気、善良さ、愛は私たちの歩む道を導きます。ともに、私たちはアメリカを再び強くします。私たちはアメリカを再び豊かにします。私たちはアメリカを再び誇り高い国にします。私たちはアメリカを再び安全な国にします。そして、ともに、私たちはアメリカを再び偉大にします。ありがとうございます。神の祝福が皆様にありますように。神がアメリカを祝福しますように。

――

※トランプ新大統領の就任演説を読んだ後のいさどんとようこの会話です。

ようこ:
先程テレビのキャスターも「わかりやすい英語で演説していた」とコメントしていたけれど、誰にでもわかる内容だね。

いさどん:
それで外国のことについては一切触れていない。

ようこ:
通常このような演説の場合、国内に対する政策と国外に対する政策の両方について述べるでしょ?でも、彼の場合、国内に対する政策がすべての政策だものね。

いさどん:

そういった意味では非常にわかりやすい。

ようこ:
わかりやすいね。

いさどん:
事実、「今までアメリカがワシントンにいる一部のものたちの政治だった」ことは確かなのだから。しかし、世界の国のリーダーであったアメリカが結局手を広げすぎてしまい、自分の中に矛盾が起きたので、もう一度この時代の豊かさを自国の中に集約していき、外国についてはそれを守るための対象として方針を転換していくと述べている。そして、そのことに対して得られる利益はアメリカの利益であるべきだと言い出した。ということは、アメリカが世界のトップを担っていくことはもうやめた、ということだ。これから世界秩序が再編されるということを言っているのだから、この変革の時代に非常にわかりやすいメッセージだ。

ようこ:
時流に乗っているよね。

いさどん:
そう。近年のアメリカの歴史を振り返ってみると、たとえばブッシュ大統領は権力で世界を支配しようとしてきたが、オバマ大統領は「アメリカは世界の警察官ではない」と宣言し、そしてトランプ新大統領は「自国のことを優先していくアメリカファースト」と述べている。このように段階を踏んでいるから、時代の流れからすると彼の就任演説は今の時代にぴったりの話だ。

ようこ:
ある見方からすると、彼の世界観は狭いとも言えるけど、それが時代に乗っているんだよね。だから、自国のことを優先するからといって、世界観が狭い人とも単純に言えない。

いさどん:
だから、彼は時代の申し子なんだよ。時代は確実にふさわしいものに役割を与え、そして変化のための混乱を表現しようとしている。その混乱におびえる必要はない。目的は、その混乱の先にある希望を観ることだから。

 

Source of image:toyokeizai.net


この世界は無限の対向発生の連鎖によってできている

-早朝4時に目覚めて-

いさどん:
目が覚めたのには、理由がある。理由を探ろうと思って下に降りてきた。
それを素直に表現すると、これからますますユニークな生き方を実践していく。それは特定の価値観がモデルとなって世の中全体がそれを追いかけていくような、これまでの流れとは違う。ある意味独創的で、そこに湧き出すものは、斬新でオリジナル。それは世の中の流れが終焉を迎え、新たな時代に切り替わる証として我々の生き方がある。それは独創的だから、モデルがない。モデルは自分たちがなる。だからこれまでの時代が終焉を迎え、次の時代につながる何かを生み出していくだけの能力が常に我々には必要だが、それは努力して積み上げるものではない。これから切り変わっていく先にそれがあるからこそ、今、古い価値観が壊れていく。だから努力することなく、感覚的にそういった生き方を呼び覚ましていく。もしくは呼び覚ますとき、自らの中にその知恵を問うていく。
それには、常にどの分野においても対向発生的な関係が出来上がる必要があり、その延長に様々な個性が存分に表現されていく。そのためには、そういったことを強く意識していくだけの決意ある心作りをしなければならない。
その決意は個人的なものではなく、対向発生を基準とした、二人から始まる集団的意識の連鎖。そしてそれは情を挟まないものでなくてはならない。情や欲の延長の損得勘定を挟まない関係でなければならない。そういったものを挟むと純粋さが失われ、その新たな指針となるべき方向性が湧いてこない。

ここからは天の方に意識を向けてメッセージを引き出す。
現代の人間の意識レベルでは、時代が紡がれていくときに、人はその中で自らのサイクルを寿命として表現し消えていく。そのときに、たとえば藁一本の長さに限界があるように、個々の生の一本一本が複雑に絡みあって縄となり、そして時代が刻まれていく。
この時代に生を受け生きることは、それまでの過去の因縁のつながりの上に生を受け、そして自らの生をそこに絡めて表現することであり、それによってその後に役割を担う生に役割を絡めて渡すということでもある。
途中にある藁の長さが、個々の役割の範囲であるゆえ、その者はその範疇でしかものを見ない。しかし、そのようにして縄が未来へつながっていくことゆえ、今こそ過去から未来への縄の構造を理解し解釈しなければ、時代はどのような意志をそこに表現しているのか、自らが何の目的をもって生を受けているのかわからない。そういった大局に立ったところで世界があることを理解しなければ、人間がこの世界に存在していることの目的を果たすことはできない。
その時その時の状態に振り回され、自らの役割の範囲を表現するだけであるならば、この世界が過去から未来へ永遠に続いていくことの根本の目的とはずれたレベルにある。だから現代人のような自らの命の糸の範囲でしかものを捉えないのでは、この世界がなぜこのように紡がれていくのかが観えないので、その意志を受けとって生きていくことにはならない。
そうすると、世界が我らのためにあるというような錯覚にもなる。本来、世界はある場所や時を区切ってその特定だけにあるものではなく、連綿と続く生の絡み合いが過去から未来へ紡いでいくものである。
それを理解し、表現していく段階に今、人類が来た。そこには個の目的はないとも言えるし、ひとつひとつの生に焦点を当てれば、個性的な個の目的もあると言える。しかしながら、それは個々の自我を満たすものではない。個性があり、役割がある=自我を満たすこととは違う。その構造が人間にはわからないがゆえに、次の時代へどうつなげていくかということを今の人間は見出せない。それは今までの手法に囚われているからである。それは今までの手法を手放し、新たな視点を受け入れる姿勢で時の一瞬に立ったとき、時が教えてくれる。しかし、まっさらで純粋な状態になれないならば、その先の道は湧いてこない。

ここからまた、地の方に意識を戻して語ると、このユニークな生き方が自らの願いや意志では湧き出してこないということは、生きることの目的がそういった個人的なものの意識レベルを超越しているからこそ、生きることに対する願いがないのである。
それは、目的を捨てる、考えを捨てる、自我を捨てるということ。そのように生き、生に寄り添うならば、自ずとやるべきことが湧き出し、明快に歩むことが出来る。とりあえず今、僕とあなたの組み合わせでこの話を伝えるのは、この関係をもってその指針を生み出し、それを確立し示す。改めてこれを語るのは、今までのこの歩みに対する姿勢がこれから来るであろう歩みには十分であるとは言えないからである。それは、もっと凛とした姿勢で臨まなければその役割は果たせない。あなたには十分にその役割を引き受けて果たす意志はあるとみるが、その姿勢はまだ不十分である。どちらにしても道なるものを降ろし示す役割ゆえ、純粋であることはもちろん、自我におぼれることなく、その決意はふさわしいものでなくてはならない。この道を歩むものの常として見本はない。そして、理解者はない。理解する者たちは我々がその与えられた役割を果たした後に、その段階をもっておいおい現れてくる。前もっての理解者はいないと思え。
ひとつだけ心配はいらぬことがある。それは約束の道ゆえ、これを歩んで成就しないことはあり得ない。そこに迷いが生ずるとしたならば、自我が迷いをつくるだけである。極めて簡単なことだ。しかし、自我があるものにとっては難しい。今や、この時を迎えると、この現象の世界にあるものたちは全て亡者とみなしてよい。

分かった。なぜこの早朝に目覚め、あなたに語り出したのか。今日はひまつぶしメニューのコンテストの日。それも新たな時代の流れの現れ。そこでこの姿勢を示す。難しい話をかみ砕いて話す。その精神の上でアルゼンチンでの会議に使われる、次の時代を示す経済プレゼンを仕上げてもらいたい。マスコミの話を聞いていると100%お金の話ばかりする。
では、お金の話ではなければ何につなげたらいいのか。それは絆、真心。「マココロ。」
「ココロ」とは、繰り返し(コ)、転がり出た(コ)、うつろなもの(ロ)。これは宇宙の創造原理だ。

みかこ:

「金の世は済みておる」と金神様は言っている。

いさどん:

「金の世は済みておる」と金神様が言って、これだけ世の中が金の話一辺倒になるということは、末期症状ということ。

みかこ:

お金でうまくいく世の中は終わり、次の時代へのつなぎの時期ということかな。ということは末期症状ということか。

いさどん:
お金の次に何が来るかといったら、マココロ。そして命の絆。命の絆というのは作る必要のないもの。それはもともとあるもの。宇宙の根本原理。
絆は「キツナ」か、「キスナ」か?
「ス」なら「元のエネルギーが発生し(キ)、継続し(ス)、質的転換する(ナ)。」マココロと一緒。

みかこ:
そうか、宇宙の原理がこの世界に現れると命の絆になるんだ。

いさどん:
「ツ」なら「発生したものが(キ)、集い(ツ)、質的転換をする(ナ)。」
その絆の元の原理は、対向発生。今、この場は対向発生している。
この世界には無限の対向発生があり、その連鎖によってこの世界はできている。向き合うことを拒否するから、事が成らない。北朝鮮もどこかの国と対向発生すればそれでいいのだ!

みかこ:

相手を求めているんだね。単独で空砲を打ち上げている状態だものね。

いさどん:
それはむなしいよ。

みかこ:
相手をする国が現れれば態度が変わるかもね。

いさどん:

そうだね。

みかこ:
寂しいんだ。

いさどん:
そう寂しいんだよ。なぜならこの世界の根本原理は対向発生だから、自らのアクションの受け皿がなければむなしくなる。そこで、地に受け皿がないものは天と対向発生すればいいんだよ。そこではエゴに独占されているものは対象とはならない。個と個だけではなく、個は集団と対向発生することもできる。

みかこ:
天と地の対向発生もあれば、地のもの同士の対向発生もある。

いさどん:

だから、個と集団との対向発生もある。

今ここで理解するべきことは、あなたと僕には対向発生による役割があるということ。ただ、今までの姿勢では不十分なところがある。だから、もっと凛としなさいということ。そうでないと、滞ったり事が成らないだけではなく、動きや流れが悪くなる。さらに、精度を上げよ。これからは、それぞれの役割を果たすためのパートナーシップの対向発生の精度を上げていくこと。

みかこ:

しっかり受け取ります。凛とするとはどういうこと?

いさどん:
凛とするということは、しゃんとすることだよ。

みかこ:
一本柱を通すということか。

いさどん:
「リン」とは、分離する(リ)ことを強める(ン)ということ。それは自立するということ。

みかこ:

しっかり立てということか!明快だね

いさどん:
そう。でないと対向発生にならない。

 

Source of photo:www.aritearu.com/Life/Sky/Hubble/NGC2207.htm

 


ヒトイズム

─ ヒトという存在の実体は 何ものなのか ─

 
いさどん:
出口王仁三郎聖師がこの世界の仕組みを説いていたのは、今からおよそ100年も前のこと。今解明されてきているようなことがわかっていたかどうかは別としても、人としてあるべき姿勢はとっていた。それが「宗教」であってはならないということで、彼らは「大本」と名乗った。当時の日本の人口は5000万人ほどだったが、日本人の約4割が信者だったという説もある。

当時は、天理教などの宗教が世の中をリードしていた時代だった。そういう時代だったということなのだろうが、様々な教えを説く人が現れて、どれも宗教になっていった。王仁三郎聖師の弟子であった岡田茂吉氏は、独自の宗教観を持つに至り、世界救世教を立ち上げた。同じく王仁三郎聖師の弟子の谷口雅春氏は生長の家を立ち上げ、そこから影響を受けた五井昌久氏は白光真宏会を立ち上げた。みんな組織宗教となり、それが今も存在している。そういう時代だった、ということでもあり、そういった人々は、今に至る組織宗教の道を創ってきた張本人たちだとも言える。
彼らは、人として外れた心をしていたわけではない。だから、このような結果になって申し訳ないというか、本人たちも不本意なことではあるだろう。歴史を振り返れば、空海や最澄が出てきた時代もあれば、親鸞や日蓮が出てきた時代もあり、世界的な音楽家が相次いで誕生した時代というのもあった。時代がそういったものを生み出しているのだ。時代の要請を受けて出てきているのだからやむを得ないとはいえ、彼らの教えは見事に組織宗教への道を歩んできた。

ともこ:
そう思うと、本当に時代の意志を感じ取ることが大事だね。時代が今どう進もうとしているのかを感じ取り、それに沿って生きる。だけどそう考えると、「時代を創る」ということは果たして人間に可能なことなのかな。

いさどん:
時代には、骨組みがある。それは星と星との関係や、太陽系が銀河を何周回ったとか、らせんをどれだけ描いたかということによって変化していく。星々の振動や自転や公転によって、大枠が決まっていくんだよ。
その大枠の中を、トキが進んでいく。そして星々の振動や回転によって、打ち出の小づちのように、現象が振り出される。その振り出される時に、この世界へのひとつの味付けのような形で、そこに存在する者たちが何らかの形で関わることはできるかもしれない。星々が紡ぎ出すサイクルには様々なものがあり、例えば今の人間の寿命なら80年だ。それは宇宙からしたらほんの一瞬のことだろう。そこについては、もしもこの仕組みを理解したならば、自らの意志によって何らかの影響を与えることはできる。
しかし大枠については、例えば惑星や恒星の動きのような全体のリズムに至っては、コントロールすることは不可能だろう。それはもっと大きな意志に委ねられている。明らかに宇宙は生きていて、意志を持っているのだから。ただ、もしも我々の魂の次元が高くなり、視野が拡大して魂が完全に巨大な宇宙にちりばめられ、その巨大な宇宙に存在する司令塔のようなものに組み込まれるとしたら、大枠の動きとなって全体のリズムに関与する側になることも可能だ。そこまでの可能性が、人間には与えられている。

大切なのは、そういった領域を想像し、そこに思考が関わっていること。それによって初めて可能性が開く。まったく考えもしないような世界には、絶対に関与することはできない。固定概念に囚われず、いかにフリーにものごとを考えるかということだ。
しかしそのフリーな思考が、何の根拠もないものでは意味がない。そこにはやはり道理が通っていなければならない。その道理のスケールが大きいか小さいかというだけの話だ。

スケールを広げて、何億年という単位で時間軸を観てみよう。何億年というのは星の生死のサイクルだ。我々人間は、1年というサイクルを紡いで、およそ80年という寿命を持っているが、星々は何億年というサイクルを紡いで、何十億年、何百億年というサイクルで存在している。
太陽や地球はおよそ46億年前に誕生し、今日まで来ている。そしていずれは賞味期限を迎えて消滅していく。太陽の生命活動は、「誕生」して「維持」して「破壊」して、そして「空」になるという「成住壊空」のプロセスを辿っており、それで1サイクルだ。その太陽に惑星として関わる地球のサイクルは、もっと小さい。その地球に関わる生命のサイクルは、それぞれもっと小さく、微細だ。そこで何十億年というサイクルの意識を持っていたら、地球のサイクルに関わることはできるわけだ。

そういったスケールで考えてみよう。いつか地球が三次元生命を維持することができない状況に陥る時、生命の種を新たな場所へと移住させる。物理的に言えば、例えば元素のような生命の一番元となる単位のものを移住させる。霊的には、魂を引き連れていく。物理的要素を束ねている魂たちがいて、それを引き連れて新たな場所へと移住する。これはまさしく、宇宙版ノアの箱舟だよ。
それは、例えばこの地球上で木の花ファミリーを束ねて引き連れていくのと同じこと。スケールが大きいか小さいかだけで、仕組みは同じだ。宇宙を旅して新たな銀河へ向かい、そこに三次元生命を発生させる。その次元の発想を持っていれば、将来そこに関わることができる。何億年というサイクルを意識の中に持っていれば、十億年単位でそれを表現していくことができる。この宇宙空間で新たにそれをやろうとすることは、不可能ではない。なぜなら、地球にこういったものがいつしか始まったということは、どこかにあったものが移住してきたということになるのだから、地球が既にそれを立証しているのだ。

───── すごいね。今ね、目の前で、ブルーの光が点滅していたんだよ。いつも目の前にブルーの光が見える。その光というか、雲のようなものが、ぽわっ、ぽわっ、と暗闇の中で点滅していた。それが今、だんだんゆっくりになって、ゆっくりになって・・・・ああ、今、消えようとしている。
最初はブルーで、中心が白かった。その青白い光がだんだんブルーになって、ゆっくりになるに従って紫になって、それでだんだん・・・・光が小さくなっていく。紫の中心は明るいね。とても点滅がゆっくりになっている。ぽわっ、ぽわっ、と、終わっていく。何か、銀河雲の中に消えていくようだ。

ああ、そうか ───── 。

ある星が光っているということは、生きているということだ。それが終末を迎えると、光が強くなり、やがて消滅していく。そして完全に光が消えて、生命活動をしていない星が、宇宙空間にはたくさんあるそうだ。それは、見えないんだよ。存在がわからないんだよ。闇の中にあるものだから。
人間は、生命活動が活発な星だけを確認している。しかし実は、ダークマターと言われる闇の中にも、生命活動を終わって休止している存在があるそうだ。

ともこ:
それって、すごい数なんじゃない?

いさどん:
すごくいるんだよ。ひとたびある星が強い光を発すると、その光が休止している星々に当たり、それがたくさんあるから雲のように見える。太陽の光が降りてきた時に、水蒸気の粒がたくさんあると、それに光が当たって雲に見えるでしょう。それと同じだよ。今突然、そんな風景が目の前に現れた。

大切なのは、どこまで思念をフリーにして広げられるかということだ。フリーになれば、思考は自動的に湧き出てくる。例えば目が自動焦点になっているように、焦点をぐっと絞って観る。それを意図してやるのではなく、瞬間瞬間のニーズに合わせて、自動的に焦点が絞られていく。だから、気付きは自動的に湧き出てくる。それは自分の頭であれやこれやと思考を回して出てくるようなものではないんだよ。
その気付きの自動焦点機能が働くようになるためには、どうしたらよいか。それには、自らの精神を研ぎ澄ませて、無我の状態でいるということだ。研ぎ澄ませて無我の状態でいるということは、緊張も一切ないということ。リラックスして自由自在な状態だ。その状態で、思考を巡らせてみる。

「人生」というと、地球上で人として生きるという意味だね。しかし「人存」というと、人として存在するという意味になる。それは、人生よりももっと永遠なるものとして存在し、スケールもずっと大きい。人間は今、80年まで寿命を延ばして人生というサイクルを持っているが、人存というサイクルは、それこそ星と同じように、何億年というスパンで存在する。それだけのスケールのサイクルを、人として存在する。

ともこ:
人生っていうと、そこには生死があるよね。人存には、死がない?

いさどん:
宇宙創成のプロセスは、「ヒ・フ・ミ・ヨ・イ・ム・ナ・ヤ・コ・ト」という数理で表すことができる。その始まりである「ヒ」から最終の「ト」までのプロセスを理解し、それらを統合して成り立つ存在が、ヒトだ。それが時代人(じだいびと)であり、時代主義(Eraism=エライズム)を生きる存在だよ。
英語には” humanism(ヒューマニズム)”という言葉があるでしょう。超自然的な存在よりも人間の理性や尊厳を重んじる人間中心主義のことで、その元になっているのはhuman(人間)だ。それに対して、人間が魂だけの状態になり、宇宙の始まりから終わりまでの仕組みをマスターした存在をヒトというのだから・・・・ヒトイズム!これはヒトイズムだよ!

やはり、世の中がここまで行き詰まってくると、人々に新たなフロンティアの夢を与えなければいけないね。新たなフロンティアとは宇宙時代にあり、それは次の時代を語れる人でなければ与えることはできない。
今、社会は欲の渦に巻き込まれて成り立っている。それは自制心でコントロールできるものではなく、どこかで振り切ることが必要だ。しかし、個人は既に、こんな社会はおかしいと感じ始めている。そして社会と一線を画しながら、それを止められずにいる。だから、社会よりも先に個人が目覚めていくだろう。

ともこ:
この世界の仕組みをマスターするのに、やっぱり星ではなくて、人としての形態をとる必要があるの?

いさどん:
ヒトというのは、人間という地球上で物理的に進化してきたもののことではないんだよ。それは、物理的に進化してきたものが最終的に到達する目的地点であり、宇宙にはもともとヒトという意識レベルの存在があったはずだ。なぜなら、ヒトとは宇宙の仕組みをマスターした存在を言うのだから。
ついつい人間たちは、ヒトのことを人間と勘違いする。人間とヒトでは、定義が違う。ヒトは形ではない。宇宙の法を理解し、マスターした存在をヒトと言うのであり、それは目覚めということでもある。

昔、人々は天の星々を見て、今自分はどこにいるのか、季節はどのように巡っているのかを知っていた。まず、太陽を見る。次に月を見る。そして星を見る。命と天体が直結し、それによって自分たちが生かされていることを理解していた。それは思考を超えたものだ。人間の中にはそれを感受する受信機のようなものが内在していて、その時代にはそれがまだ生きていた。今は全て携帯などに置き換わってしまったけれどね。

ともこ:
カレンダーができて、時計ができて、そういうものを頼りに今の人間は生きている。だけどそれも元をたどれば、すべて天体をベースにして創られている。

いさどん:
だから、すべては星なんだよ。天体なんだよ。すべては天の意志だ。どうしてそんな当たり前のことを忘れてしまったのだろう。今もそれによって生かされているのに。
我々が天体の動きを感じるのは、目や耳などの五感で感じる程度のものだろう?それを眼耳鼻舌身意という五感+一感、つまり六感で解釈していくのだが、その奥に、それを統括しているものがある。その統括しているものが、受信機になっている。それが我々の体だ。体は全細胞の集合体であり、細胞の一つひとつが受信機だ。その受信機が星々と対話して、我々は生きている。それがヒトの本当の姿だよ。それなのに、そのことをまったく考えもしないのは、ある意味退化している。それを復活させるのが、目覚めるということなのだろう。それが時代人であり、ヒトなんだよ。

昔はそういった位置に行った者を聖人と呼んだ。するといつしか神格化されてしまい、仏像のように祭壇に祀られて崇められ、身近な存在ではなくなっていった。しかし本来、すべての人がその領域へ行く潜在能力を持っている。その時代が始まった。誰かを崇めるのではなく、日常会話の中でそれが語られたり、表現されていく時代だ。

人間は何か滞りに出会うと、それを不愉快なものだと捉え、滞りを避けようとする。しかし滞りを乗り越えた時、そこでは必ず一回り進化した新たな世界に出会う。つまり滞りとはとても大切なものであり、我々にはその滞りの正体を見極めるだけの余裕が必要なんだよ。
それには、0.5秒待てばいい。どういうことかと言うと、地球46億年の歴史を1年に例えると、イギリス産業革命が起きたおよそ250年前から現在までは、たったの2秒間だ。その2秒の間に人間社会は劇的な変化を遂げたが、それも宇宙の歴史からしたらほんの一瞬のことであり、時代は常に先へ先へと進みながら、確実に変化し続けている。そしてそれはひとつらなりの物語となって、永遠に続いていくんだよ。そういった大きな視点を持てずに自らの物理的寿命に囚われて何とか解決しようとすることは、とても気の短いことだとも言える。
そこで、0.5秒待てるかどうか。その余裕がなければ、宇宙の実体は観えてこない。

例えば、医者が病気について「今病気はこのように進んでいて、それをこういう風にすればこうなって良くなりますよ」と言うのは、科学的分析の結果の話であり、人間が理屈で理解して納得できる世界だろう。しかし、この世界は人間の理屈を超えたところで成り立っている。だから科学や理屈で考えて納得できるところを超えた時に、奇跡が起きるんだよ。

宇宙は奇跡の連続だ。なぜなら、もともと人間の思考のキャパを超えたところで成り立っているのだから。だから宇宙を生きるという意識レベルを考えるのならば、科学や理屈を超えたところでものごとを受け取る器を持つことが必要だ。そうでなければ、真実は観えてこない。
それには、人間壊しをすることだ。人間を壊して、ヒトとして存在する。それがヒトイズムだ。

さて、それがこれからどのように世界に現れてくるのかが、楽しみだ。

 

 

Source of image:www.stuffhood.com/post/emma-lindstrom


2016年「発信の年」を振り返って

木の花ファミリーには、毎年その年のテーマがあります。2016年のテーマは「発信」でした。そこでこの1年間の発信を、12月11日に行われた収穫感謝祭でのいさどんの挨拶と共に振り返ってみました!

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2016年「発信の年」を振り返って
-12月11日・収穫感謝祭のいさどんの挨拶-

あと20日で2016年も終わりになります。しかし一年が終わるからといって、それは特別なことではありません。毎日朝が来て夜が来て、わたしたちは地球の動きと共に一日を過ごし、一年を過ごし、いずれは一生を過ごして人生を終わっていくのです。今日と明日では違う日が来ますね。今月と来月では違う一ヶ月が来ますね。そして四季という違う季節を迎え、トキは一年というサイクルを紡いでいきます。そのようにトキは止まることなく永遠と続いていくのです。

2016年を振り返ってみると、今年は特別な年でした。木の花の中にも特別な出来事がありましたが、広く世界に目を向けると、今、世界中が新たなサイクルに切り替わる時を迎えていることがとても顕著に現れてきています。一人ひとりの人生にいろいろな出来事が起きて命を紡いでいくことと、世界の出来事を人々がつなげて観ることができない時代がずっと続いてきました。しかし、このくらい世界の情勢の変化が感じられるということは、個人個人のあり方も時代と共に変わっていくことが明快にわかる時代を迎えたということでもあるのです。

ところが、世の中の多くの人々はまだそのような意識には至っていません。それは経済大国である日本であっても、食べること、生活すること自体が厳しくなっている現状を表しています。日本における子どもの貧困率が先進国の中では最も高い16.3%という、考えられないことが今、日本で起きています。さらに、これほどたくさんの人たちがこの狭い国土の中に暮らしているにもかかわらず、年間4万人もの高齢者が孤独死していると言われています。このような社会の問題は、これからますますその極みを迎えていきます。なぜ、このような状況が起きているのでしょうか?

これは、わたしたち一人ひとりの人生における小さな出来事が世の中全体に大きな影響を与えるわけがない、と人々が考えてきた結果です。そこで広い世界観を持てば、自分一人の生き方が害をもたらすものであるならば、自らの健康や人生に問題をもたらすだけではなく、世の中全体にとって大きなブレーキとなり、社会の問題を引き起こす原因にもなることが観えてくるのです。「一人ひとりの在り様が世の中全体を創っている。さらに、世の中全体の動きが時代を創っている」ことが観えてくるのです。

僕個人の今年の振り返りとしては、今年は「発信の年」でしたから、木の花の生き方を通じてこの精神を世界に発信するという使命があると思い、この一年を過ごしてきました。僕にいろいろな想いが湧き出てきたことを文章化し、それを様々な形で外に発信していくことは、いろいろな人たちに手助けをしてもらわなければできないことです。そしてなによりも、ここの人たちがその発信にふさわしい生き方をしていなければできないことです。今年もあと20日を残す段階に来て振り返ってみると、「これだけのものを発信しなさい」とはじめに言われても、到底発信できるものではないと思うような量や質のものが発信できたと思っています。

今年、みちよちゃんは2回中国へ行きましたね。中国の人たちにこの生き方を大切なこととして伝えることができました。わたしたちは日本でこのような共同体のあり方を一つの事例として示してきましたが、中国ではこれからの中国の国創りという国家的な動きとしてこうした取り組みを取り入れようとしています。当然、将来日本もそのような動きになっていきますが、まだ日本では国家的な事情により、国の動きにまでは至っていません。まだ経済一辺倒の動きです。しかし、中国は明らかに急速な経済成長と急速な高齢化を迎え、行き詰まりが観え始めていますから、国家的に新しい動きを見極めようとしています。そのような中で、ここは小さい組織ながら中国の国創りに貢献する動きが明快になってきました。

10日ほど前には、去年1ヶ月間の真学校を受講した台湾人の文ちゃんからの提案がありました。「来年3~4回、10~15人で滞在期間が1週間の学びのツアーを企画しています。今後台湾に木の花の生き方を広めていきます。わたしは木の花を広める台湾の代表となりたいのです」という、とても熱い投げかけをもらいました。

そうすると最初に伝えたように、わたしたちは個人ではありますが、個人の生き方が世の中全体のあり方につながっていくのです。そして最終的には、「個人のあり方が国家や地球全体、もしくは歴史や時代を紡いでいくものである」という広い世界観を持つことができれば、わたしたちは高い意識の人間性となることもできるのです。わたしたち木の花ファミリーは時代の申し子としての役割をもらい、一人ひとりがそれぞれの特技を活かし個性的な役割を果たしながら、全体が一つの大きな歯車となって、時代の変遷に貢献していきます。そういった時代の動きが明快かつ具体的に語れるトキが来たと思います。

今までは新年を迎えるにあたって、その前後に次の年のテーマが出てきていました。ところが、来年2017年のテーマは今年の元旦にすでに「爆発の年」と出てきていたのです!その時には「一体どのような年になるのだろうか?」と思っていました。何が爆発するのか、プロパンガスボンベでも爆発するのか、と(みんな、笑)。今、この情勢を考えると、またここに人の洪水が来ます。そしてそれを迎える時に、ここの精神をおみやげに持って帰っていただくということです。来年が爆発の年であるということは、その延長にずっと洪水が来る予感がしています。そのためにはここの人々の絆がさらに深まり、それにふさわしい日々の生活の場創りが求められることになります。皆さん、それを日々心がけていきましょう。

去年は今年に向けてたくさんのプロジェクトを皆で考案しました。来年の春には「ロータスランド」というアンテナショップができますが、僕にはこのロータスランドのプロジェクトに対する熱い想いがあります。今、一番に僕が考えていることは、そこに3つの絵を描いてもらうことです。北側のデッキの上に看板がありますが、まずそこに一つ絵を描いてもらおうと思っています。内容は富士山麓の四季です。そしてロータスランドの入り口を入り、正面にカウンターがあります。その後ろに大きな壁ができるのですが、そこには蓮の花と富士山を描いてもらいます。ロータスランドのロータスとは蓮のことですからね。ロータスランドという理想郷の絵を描いてもらうのです。そして3つ目は、入り口手前の右側の壁に空間があるのですが、そこには地球生態系の曼荼羅を描いてもらいたいと思っています。木の花には絵を描く能力の高い人がたくさんいますので、結果がどうなるのかはお楽しみです♪

木の花というところは、ただ食べるだけのものを畑で作っている農的共同体ではないのです。ここはきわめて世界観が広く、そして芸術的です。宇宙は芸術です。わたしたち生命も芸術です。生活も芸術なのです。音楽で言えば交響曲のような美しい世界です。それを爆発と共に来年は表現したいと思っています。ですから、身近なあなたの役割のことを大切に思ってそれを果たすことは当然必要です。その上で一人ひとりが日常生活を芸術的に生きていくことによって、全体に美しいハーモニーをもたらし、それが世界へと発信されるのです。それがロータスランドのコンセプトです。そこを意識して、新しい年を迎えましょう。

今日は収穫感謝祭ですから、美しい穀物や野菜がお供えされています。質が良く、美しい作物を作るにはその人の考え方や意識、心が美しくないと、それにふさわしいものは収穫できません。量がいくら採れても、質の悪いものを収穫すれば害が出ます。今、社会全体にそのようなことを見直す時代が訪れたということです。そのような難しいことをわたしたちは世界に先駆けてやっています。そこに生きると決めた人たちは、それをしっかりと現象化し発信する責任があるのです。

福島の原発で発せられた放射能は地球の気流に乗り、世界を巡りました。来年「爆発の年」を迎えるにあたり、わたしたちもこの偉大なる精神を爆発させることによって、富士山麓から世界へ巡らせていきましょう。

 

ロータスランド ー 2017年3月21日にオープン予定です
ロータスランド完成予想図 ー 2017年3月21日にオープン予定です。お楽しみに!